結論から言うと、しっかりと咬んでいて、しっかりと磨けていて、むし歯や歯周病などの問題がなかったら、抜かずに置いておいた方がいいと思います。

ただ、最近の日本人はだんだんと顎の骨格が小さくなっていて、3本目の大臼歯（親知らず）がきれいに生えることができずに、まっすぐしっかりとかみ合っていないことが多いです。

歯はそもそもしっかりと食べ物を咬んで小さくして、消化吸収に役立てるためにあります。
しっかりと咬んでいない親知らず噛むという役割を果たしておらず、すごく磨きにくいお口の奥にあり、そのことでしっかりと咬んでいる親知らずの手前の歯を磨きにくくして　虫歯や歯周病の原因となっていることが多いです。

稀だが、親知らずが将来有効活用できることも
親知らずは、他の歯を抜かなくてはいけない時に移植に使えたり、手前の第二大臼歯を抜かなくてはいけない時にブリッジの支えとして使えることもあります。
ただ、歯科医師として多くの方のお口を見ていて思うのは、将来使うことがなさそうと思うことが多いです。

広い視点で考えてみましょう
歯を抜くことに抵抗を感じられることも多いでしょう。ただ、将来的に役に立つ可能性が低く、その親知らずがあることで、周りの健全な歯の寿命を短くしてしまうなら、抜いてあげて　しっかりと咬んでいる歯を大切にして、総合的にみておじいちゃんおばあちゃんになる時にたくさん歯が合った方がいいこともあります。

親知らずが気になっている方　一度　歯医者さんで「私の場合はどうしたらいいの？」って相談して見てください。相談したからといって　抜かないといけないと強要することはありません。色々な視点での提案をしてもらえると思います。

 

この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科　歯科医師　木村圭です。
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