あごがカクカクする(顎関節症について)
- 2022年7月21日
- お口と歯の情報
こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。
あごを動かしたときにカクカク、ジャリジャリ
と音がしませんか?
今回の記事では、「あごがカクカク、ジャリジャリ」する顎関節症ついて紹介します。
この記事は以下のような人におすすめです。
- あごの関節あたりや耳の前が ご飯を食べる時などに痛む方!
- あごの関節にカクカク、コキコキ、ガックンガックン、ジャリジャリと音を感じる方!
- お口をまっすぐに開けることができない方!
- お口を大きく開けられない方!
- 顎関節症と診断された方!
目次
- 顎関節症とは
- 顎関節症に対する考え方
- 当院の顎関節症の治療
- まとめ
1.顎関節症とは
顎関節症とは、以下の3大症状のうち一つ以上を有するものをいいます。
①あごの関節やお口を開け閉めする筋肉の痛み(顎関節や咀嚼筋の疼痛)
②あごの関節が動かしたときに音がする(関節雑音)
③お口を大きく開けられない、まっすぐあけしめできない(開口障害、顎運動異常)
顎関節症は、一生の間に2人にひとりは経験すると言われています。
むし歯、歯周病に次ぐ3大歯科疾患の一つとされています。
2.顎関節症に対する考え方
顎関節症と診断される方は、物心ついた頃からずっとあごの症状で悩んでいる方は少なく、あるときからあごの不調に気がつくことが多いです。
あごの不調も、日によって出たり引いたり、ひどくなったりましになったりします。
あごの関節は、ご飯を食べる時、おしゃべりするとき、スポーツをしたり集中するときにかみしめるとき、寝ている時の歯ぎしり・食いしばりなど様々なときに使って酷使しています。
これらの刺激を足したものが、あごの関節の刺激に対する許容範囲(顎関節の閾値といいます)を下回っているときは、顎関節の不快症状は出ません。
刺激は硬いものをたくさん食べたり、ストレスが多くよる寝ているときにたくさん食いしばっていた時などは増えます。
あごの関節の許容範囲(閾値)は、歳を重ねたり、治療により噛み合わせが大きく変わった時などは小さくなったりします。
このバランスが崩れたときに顎関節症が発症します。
多くの顎関節症は、普通に生活していて発症する、あごの関節のネンザのようなものです。
そのため、まずは安静にしてあごの関節への負担がかからないようにして、改善できる生活スタイルを見直していくことから始めることが大切です。
多くの場合、付き合っていくことも必要となります。
3.当院の顎関節症の治療
顎関節症の治療は大きく2つのステップに分けて治療をしています。
①顎関節症と付き合っていくためのアドバイス、運動療法、マウスピース療法
顎関節症に急になった方は、どうして発症したのか。
どう過ごせば、日常生活を営む上で発症した顎関節症と付き合えるのかを症状や生活スタイルを元にお話しさせてもらいます。
さらに、症状にあった運動療法を選んでお伝えします。
それでも良くなりにくい方には、マウスピース(柔らかくなく硬いもの)をつけて寝ていただきます。
※柔らかいマウスピースは、スポーツをするときに食いしばって力を入れるために使うので顎関節症には向かないことが多いです。
②かみ合わせ治療
今自然にかめているところとは違うところで、咬んで理想的な位置にあごを位置付けるように上下の歯を広く治療をしていきます。
これは、上記のかみ合わせを触らない治療を十分に行なった後、マウスピースの効果をしっかりと判断してから行います。
4.まとめ
顎関節症は第3の歯科疾患と呼ばれるくらい多くの方が一生の内に発症します。
多くの場合は、日常生活を送る上で上手に付き合っていけることが多いですが、一部の方は非常にその症状に苦労して生活をされます。
気になったら歯医者さんで早めに相談することがおすすめです。
この記事では、顎関節症について紹介しました。
少しでも、気になった方は歯医者さんで相談してみて下さい。
この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科 歯科医師・院長の木村圭です。
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