ホワイトニングの本当の効果！！
- 2022年7月24日
- お口と歯の情報
こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。
「歯のホワイトニングって興味ありませんか？」
「歯を白くするだけならそんなに魅力を感じませんか？」
今回の記事では、歯医者の思う「歯のホワイトニングの本当の効果」について紹介します。
この記事は以下のような人におすすめです。
- 歯のホワイトニングに興味のある方！
- 歯のホワイトニングは歯にとって悪いのかもと躊躇されている方！
- 歯の健康に興味のある方！
目次
- 歯のホワイトニングとは
- ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング
- 歯のホワイトニングは歯にとって悪いのか
- 歯医者の思うホワイトニング
1.歯のホワイトニングとは
歯がだんだんと色がついてくる原因は何でしょうか？
歯は、表面がエナメル質という白く透明な層と、その内部に象牙質という黄色い層があります。
日本人は欧米人と比べて、エナメル質が元々薄く、その下の象牙質の黄色い色がよく見えるので黄色っぽい色そしています。
年を重ねると、食事や歯ぎしりなどで表面のエナメル質が薄くなり、象牙質が透けやすくなります。
また、エナメルが薄くなると刺激から神経を守るために、黄色い象牙質が厚くなります。
そのために、歳を重ねると歯の色が黄色くなって見えます。
また、エナメル質を拡大すると、エナメル小柱やエナメル葉やマイクロクラックと呼ばれる非常に小さな隙間があります。
ここに普段食事でとる有機質の高分子が入り込み、変色して見えます。
したがって、普段のブラッシングや歯医者さんでのクリーニングだけでは 歯の内部からの着色をとることができません。
その内部からの着色をとるものがホワイトニングと呼ばれるものです。
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。
他にもホワイトニングサロンでのホワイトニングもあると思いますが、薬事法で認可されている薬剤を使うことができなく詳細を説明することが難しいのでここでの解説は控えさせてもらいます。
2.ホームホワイトニングとオフィスホワイトニング
ホワイトニングには、歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。
さらには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行うデュアルホワイトニングがあります。
①ホームホワイトニング
当院で扱っている、薬事法で認可されているウルトラデントジャパン社のオパールエッセンス10％についてお話しします。
10％過酸化尿素が3.5％程度の過酸化水素になり その作用により歯を漂白します。
あらかじめ患者さんごとに作られたトレーに薬液を入れて、1日2時間程度で2週間程度使用してもらいます。
実際に使用した感じですが、白くなるのは非常にゆっくりですが、きちんと使い続けることで確実にかなり白くなります。
使用する過酸化水素の濃度も比較的低濃度のため、どうしてもホワイトニングで生じやすい知覚過敏がそんなに強く発生しないという実感です。
歯にマウスピースを入れて、生活するのでマウスピースに違和感を感じながら過ごしてもらうことになります。最初は結構、違和感がありますが1週間、2週間と使い続けていただくうちに違和感は少なくなってくる方が多い印象です。
後に説明するオフィスホワイトニングよりも、手間はかかりますがしっかりと使ってもらうとより白くなります。
後戻り（色が元に戻ること）も起こりにくいです。
ホワイトニングもダイエットと同じで、自分の体の一部へ変化を期待するものです。
短期間でするものよりも、ゆっくりと持続的にする方が効果は確実で後戻り（リバウンド）も少なくなります。
②オフィスホワイトニング
2018年に薬事法に認可された当院で扱っている 比較的新しい、オパールエッセンスブーストについて説明します。
オフィスホワイトニングで扱う薬剤は、過酸化水素35％と非常に高濃度のものを扱います。
そのために、一般の方やサロンでは扱うことはできません。
歯科医院でしっかりと歯をクリーニングして効果が出やすいようにした後に、歯ぐきやくちびるが薬剤でやけどしないようにして保護しながら ホワイトニングジェルを塗布します。
一回の来院で白くなるのでお手軽で、結婚式などの大切な用事がすぐに控えている方におすすめです。
ただし、濃い薬剤を使ってホワイトニングを行うので、知覚過敏と言って冷たいものが染みるような症状が出る頻度と でた時の強度はホームホワイトニングより高くなります。
確実に現状よりも白くはなりますが、じっくりとホームホワイトニングを続けた場合よりも白くならないこともあります。
③デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの両方を行う方法です。
一番早く白くなり、その白さも維持しやすくなります。
後戻りがおきても、数日ホームホワイトニングをすることでホワイトニング効果を長く持続させることができます。
3.歯のホワイトニングは歯にとって悪いのか
歯のホワイトニングは元々、アメリカで歯周病の患者さんに口腔内の歯周病菌を除去する治療のために3％程度の過酸化水素をトレーに入れて使っていた際、たまたま歯が白くなる患者さんがいたことから ホワイトニングに応用するようになってます。
また、「過酸化水素の齲蝕原因菌に対する抗菌効果」「フッ化物含有ホームブリーチング剤の歯質脱灰抑制機能」という論文が挙げられていて、ホームホワイトニングはむし歯抑制に効果的とも言われています。
4.歯医者の思うホワイトニング
アメリカでは、俳優・スポーツ選手・大統領 多くは歯は真っ白で綺麗です。
綺麗で白い歯が、他の人への与える影響や機能的に大切ということをよく知っています。
歯は毎日、一生使うもの。
毎日使うものは、家も車も体も 日頃のお手入れが大切になってきます。
新しく買ったものは綺麗に使いたいと思いますが、毎日使っていて劣化してきたものは扱いがどうしても雑になってきてしまうことがあります。
一度はを真っ白にすると、汚れるのが嫌で毎日丁寧に磨いてくれる方が非常に増えます。
また、お口を綺麗に保つために歯への関心がどんどん増えてきます。
これが、本当のホワイトニングの効果だと思っています。
若い方だけではなく歯の色が少しついてきたなと思う中高年の方にも、健康な口腔内に関心を持ってもらうためにもホワイトニングはおすすめです。
この記事では、ホワイトニングについて紹介しました。
少しでも、気になった方は歯医者さんで相談してみて下さい。
この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科 歯科医師・院長の木村圭です。
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