歯を失った後の治療の選び方
- 2022年8月11日
- お口と歯の情報
こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。
歯は失わないにこしたことはありません。
しかし、歯を失ってしまうことはあります。
その際にどうしたらいいかを、一緒に考えていきたいと思っています。
今回の記事では、歯を失った後の治療を選ぶための5つの視点を紹介します。
目次
- 視点1 歯を補うことで生活をどう豊かにするか
- 視点2 歯を失った原因
- 視点3 予知性
- 視点4 治療期間
- 視点5 費用
視点1 歯を補うこと(補綴)で生活をどう豊かにするか
人は適応したり、慣れたりする生き物です。
歯を失ったその瞬間は、不自由を感じたりしますが、時間が少し経つとその環境に慣れます。
歯を失ったままにしておくとどうなるかはこの記事を参考にしてください。
歯を失った後にする治療方法には、主にブリッジ、入れ歯、インプラント治療の3つがあります。
その治療法を選ぶためには、歯を入れたらどうなるかをイメージすることが大切になります。
想像してみてください。
どの治療法が
- 好きなものを、お口のことを気にせずに食べられるか
- きれいに発音がしやすいか
- 食いしばって集中したり、力を入れやすいのか
- 思いっきり何も気にせずに笑えるのか
- 素敵な表情・若さをもたらすのは
- 口臭が気にならないのは
- 再び歯を失うきっかけになりにくいのは
視点2 歯を失った原因
歯は約28本ありますが、同時に複数の歯がダメになることは少ないです。
どれからか順番にダメになっていきます。
あなたは、ダメになった歯が好きじゃなかったからその歯だけを磨かなかったのですか?
ほとんどの方がNoと答えます。
一番奥の歯なら、磨きにくかったのかもしれません。
しかし一番奥の歯ではないなら、磨きにくかった以外の歯を失う理由があったのかもしれません。
その原因を解決せずに、歯を補ってもまた失ってしまうかもしれません。
歯を失った原因を突き止めることは、次の歯を失わないためにもすごく大切になります。
歯を失う原因には次のようなものが挙げられます
- 歯の磨き方が十分でなかったのか
- むし歯・歯周病に気がつかずに進行してしまったのか
- 咬み合わせが悪く、特定の歯が咬む力に耐えられなかったのか
- 寝ている間など、気がつかない間に歯ぎしりや食いしばりの癖があったのか
視点3 予知性
入れた歯や人工物、自分の歯がどれくらい長持ちしやすいかを「予知性」と言います。
「予知性が高い」状態や「予知性が高い」治療を行えば、自分の歯を長く維持することができて、再び悪くなって再治療をすぐにすることを防ぐことができます。
そのためには、問題のあるところだけをただ単に治療して歯を入れるのではなく、歯を失った原因や今の現状、このままにしていたりこの治療をしたら将来どうなりそうか予想することが大切です。
治療においてすごく大切にしたいと、常日頃僕が思っていることでもあります。
これは、経験のある先生にしっかりとみてもらって説明をしてもらわないと分からないことです。
視点4 治療期間
歯科治療は早くて美味しいという、ファーストフードのようにはいきません。
人のお口は全員違うし、生活環境も異なります。
歯の本数が同じでも、歯を支える骨の具合が異なるとどこに咬む力をかけられるかも変わってきます。
我々は、できるだけ短期間であなたの期待以上の満足を得られるように努力をしますが、オーダーメイドの質の高い医療を行うには、どうしても時間と回数がかかってしまいます。
予知性の高い歯はすぐに治療ができますが、何とかギリギリ自分の歯を残そうとすると治療に時間がかかってしまいます。
お口の健康を維持して、より充実した生活を送るためにも、あなたの時間を治療に投資してみてください。
その投資に見合う以上の 健康や充実した生活が得られると思います。
視点5 費用
歯科治療には保険が適用される治療と、自費治療といって保険が適応されない治療方があります。
保険治療では、国の定めたルールのもとどうしても画一的で治療の方法が限られてしまいます。
一方、自費治療ではあなたにあった最良の治療方法を選択することができます。
我々は、今後のあなたの大切なお口のために今考えられるベストの治療方法を今回紹介させていただいた5つの視点から提案させていただきます。
もちろん、どの治療法を選択されてもその決断を尊重して、その中での最良の医療を提供させていただきますのでご安心ください。
残念ながら永久歯を失ってしまったら再び生えてくることはありません。
歯を失わないようにすることは大切ですが、すでに失ってしまった方、失いそうな方、失ってしまったことを後悔しても歯は戻ってきません。
今日これから、少しでも今後失わないようにすることが一番大切になります。
そのためには、ただ単に失ったところに歯を入れるという視点ではなく さまざまな視点から悩みに悩んで自分のお口への治療法を選択してください。
その力になれるようにさまざまな提案をしてもらえると思います。
この記事では、「歯を失った後の治療法」について紹介しました。
少しでも、気になった方は歯医者さんで相談してみて下さい。
この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科 歯科医師・院長の木村 圭(きむら けい)です。
江坂駅近く(徒歩2分)、江坂公園のとなり(江坂公園前)、大きな時計の看板が目印です。
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