今日は「歯科医院でのフッ素塗布」についてお話しします
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フッ素とは?
フッ素は、歯を強くするミネラルの一種で、特に虫歯予防に効果があります。
歯の表面を強化し、虫歯菌が作り出す酸による攻撃から歯を守る働きをします。
日本におけるフッ素塗布の現状
日本では、歯科医院でのフッ素塗布が広く行われています。特に、小さな子どもや虫歯になりやすい人に効果的です。
一般的に、3ヶ月〜半年に一度の頻度で定期的に行われます。
9000ppmのフッ素とは?
「ppm」とは「parts per million」の略で、フッ素の濃度を示す単位です。通常の市販のフッ素入り歯磨き粉には、1000〜1450ppmほどのフッ素が含まれていますが、歯科医院では9000ppmという非常に高い濃度のフッ素を使用することがあります。
この9000ppmのフッ素は、歯を一層強くし、虫歯予防効果をより高めることができます。特に次のような場合に効果的です:
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虫歯リスクが高い子ども
歯が生え始めた子どもは虫歯になりやすいので、9000ppmの高濃度フッ素を塗布することで、そのリスクを大幅に減らせます。
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虫歯ができやすい大人
大人でも、虫歯ができやすい人や唾液の量が少ない人は高濃度のフッ素が有効です。
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矯正治療中の人
矯正器具をつけていると、歯の清掃が難しくなり、虫歯になりやすいです。9000ppmのフッ素を塗布することで、虫歯リスクを軽減できます。
高濃度フッ素の効果
9000ppmのフッ素塗布は、特に以下の3つの効果が期待できます:
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歯を強化する
高濃度フッ素が歯のエナメル質をさらに強くし、酸の攻撃に耐える力を高めます。
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再石灰化を促進する
9000ppmのフッ素は、失われたカルシウムやリン酸を歯に戻す再石灰化を強力にサポートします。これにより、初期の虫歯を自然に治すことができる可能性があります。
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虫歯菌の活動を抑制する
高濃度フッ素は、虫歯菌の働きを抑え、虫歯の進行を防ぐ効果が強化されます。
フッ素塗布は痛みもなく安全
9000ppmの高濃度フッ素塗布は、特別な機械や処置を必要とせず、歯の表面にジェルを塗るだけです。
痛みもなく、数分で完了します。
安心して受けることができますが、歯科医院で適切な頻度や量を管理してもらうことが重要です。
家庭でのケアも忘れずに
歯科医院での高濃度フッ素塗布に加えて、家庭ではフッ素入り歯磨き粉を使用することで、日常的な虫歯予防がさらに効果的になります。
まとめ
歯科医院では、定期的にフッ素塗布が行われていますが、9000ppmの高濃度フッ素を使うことで、特に虫歯リスクが高い人に対して強力な予防効果が期待できます。
短時間で痛みもなく、定期的に行うことで歯をしっかり守ることができます。
虫歯予防のために、ぜひ歯科医院での定期検診とフッ素塗布を習慣にしましょう!