インプラント治療に対してこんな思い込みをしていませんか?
- 2022年9月6日
- お知らせ
こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。
歯を失った時に治す方法には、ブリッジ・部分入れ歯・インプラント治療などが挙げられます。
今日はインプラント治療を迷われている方から、よく寄せられる質問についてお話ししたいと思います。
目次
- インプラント治療は高価
- インプラント治療は怖い
- インプラント治療は時間がかかる
- インプラント治療は骨がないとできない
- インプラント治療は歳をとるとできない
- インプラントは総入れ歯よりもお手入れが難しいので、寝たきりになった時に良くない
- インプラントを入れるとCTやMRIを撮ることができない
1.インプラント治療は高価
インプラント治療は確かに高価です。
きちんとお口全体を検査をして、安心・安全に治療をする準備をして手術に臨んだら、どうしても30〜70万円前後の費用がかかってきます。
ところで、皆さんは自分の歯1本の価値はどれくらいだと思いますか?
日本予防医学協会の調査では、一般の方は自分の歯には1本35万円の価値を感じていて、歯科医師は1本104万円の価値を感じているとされています。
お口全体では、28本の歯があるとして約3000万円の価値があるのです。
そのため、自分の歯を1本も失わないことが最も大切です。
しかし、もし残念なことに自分の歯を失った時は、隣の健全な歯を削らなくて済んだり、他の歯に力の負担をかけないで済むインプラント治療は、残っている歯を守るためにも非常に有効な手段の一つとなります。
今後、今の残っている自分の歯を守るためにも インプラントという選択肢をや自分のお口への投資と考えてみるのもいかがでしょうか?

2.インプラント治療は怖い
インプラント治療では、インプラントを骨の中に埋め込むという外科処置が必要になるので怖いと思われるのは間違いないです。
実際に、外科処置を行うにあたってさまざまなリスク(不確実なこと)があるのは事実です。
だからこそ、私たちはしっかりと検査をして、CTや3次元診断などで 骨の量を立体的に1ミリ単位で検査して、安心安全にインプラントを入れることが出来るように徹底的に準備をします。
しっかりと検査をしてどこを慎重に処置をしなくてはいけないのか、どこは比較的安全なのかを徹底的に把握します。
事前準備をしっかりして、可能性が低くても起こりうることに対して対応できるように準備をします。
事前にシュミレーションしたところに 安全にどんなときも誤差なくインプラントを入れれるように、ガイドサージェリーという1mm単位で正確にインプラントをいれることのできる装置を使って手術をしていきます。
怖いからこそ、何が怖いかを明確にして安心安全にインプラント治療ができるようにしていきます。
また、当院ではしっかりと患者さんの不安を聞いて、よくわからないために不安ということがないように事前カウンセリングをしています。
当院での手術時は、笑気麻酔を使ってリラックスできるようにしています。
3.インプラント治療には時間がかかる
インプラント治療では骨の中にインプラントを入れなくてはいけません。
そのため、もし骨の量が少なければインプラントをいれることができないので骨を増やすような再生療法という処置をします。
骨折をしても、骨ができてくっつくのに数ヶ月の期間がかかるように、骨がない場合は骨ができるために数ヶ月の期間がかかるのは避けることができません。
また、インプラント治療は骨の中にネジやクギを埋め込むようなイメージをされている方も多いと思いますが、実際は骨の中にインプラントをそっと置いてくるようなイメージです。
そっと置いてきたインプラントは、時間が経つと自分の体が取り込んでくれて骨とくっついて噛むことができるようになります。
そのためインプラント治療は、歯を抜いてから3ヶ月から1年半ほど時間がかかる事があります。

4.インプラントは骨がないとできない
最近は骨粗鬆症などで骨がやわらかかったり、お薬や注射を定期的にしているのでインプラント治療ができないのではないかと思われている方も多いです。
インプラント治療では骨の中にインプラント本体を埋める手術が必要になります。
そのため ある一定以上の骨がないとインプラント治療はできません。
骨が少ない場合は、再生療法(GBR)と言って自分の骨を増やすような薬を骨の周りに入れて待つことによって骨を作ることができます。
また、骨の量が少なくてもインプラントができるような短い長さインプラントがあったり、インプラント本体の性能も進化しているので、骨の量が少ないシビアな場合でもインプラントがすることができます。
5.インプラントは歳をとるとできない
インプラントは、歯を失って始めてする治療です。
そのため60代以上の方がよくされている印象です。
何歳になっても、人の骨はリモデリングと言って常に作りかえられているので、インプラント治療は可能です。
しかし、年齢を重ねるにつれてお口の中以外も病気になっていたりするので、安心安全にインプラントをするためにも他のかかりつけの病院と連携をして、全身状態をしっかり把握した上でインプラント治療をしていきます。
6.インプラントは総入れ歯よりもお手入れが難しいので、寝たきりになったときに良くない
寝たきりで介護が必要になったときに、自分の歯だと磨きにくいから残っている歯を全部抜いて、総入れ歯にしましょうかと言う事はありますか?
確かに総入れ歯は自分の歯よりもお掃除は簡単です。
総入れ歯と比べると、インプラントのメンテナンスの仕方が難しいのは間違いありません。
しかし、それは残っている自分の歯のメンテナンスの難しさとも同じです。
総入れ歯はお手入れが簡単な分、あまり食べ物を噛むことができないので、脳への刺激や栄養の消化・吸収の点では自分の歯に大きく劣ります。
7.インプラントを入れるとCTやMRIができない
インプラント治療では、チタンでできたインプラント本体を骨の中に埋め込みます。
これは、むし歯治療で使う 詰め物であるインレーや、かぶせものであるクラウンとほぼ同じような素材になります。
通常のむし歯の治療を受けて、インレーやクラウンが入っている方がCTやMRIを撮影することができるように、インプラントが入っていてもCTやMRIを撮影することができます。
ただし、インプラントの使い方の一つに 磁石を使って入れ歯のの安定を助けるような使い方があります。
磁石を使っている方だけ、MRIを撮影するときに注意が必要となってきます。
多くの方が使われるインプラントは、CTやMRIの撮影に影響することがほぼないので、通常の歯科治療と同じように他の病気にかかった時にCT・MRIを撮影をすることができます。
まとめ
今日は、インプラント治療をするにあたってよく患者さんから聞く 質問を7つにまとめてご紹介しました。
インプラント治療は、人によっては非常に優れた治療法の1つです。
何となくのイメージだけで治療の選択肢から外す事はもったいないと思うことがあります。
しっかりとした知識をもとに、自分には何がオススメなのかを今 一度じっくり考えてみるのはいかがでしょうか?
この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科 歯科医師・院長の木村 圭(きむら けい)です。
江坂駅近く(徒歩2分)、江坂公園のとなり(江坂公園前)、大きな時計の看板が目印です。
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