上の前歯が小さい
- 2022年8月21日
- お口と歯の情報
こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。
歯科診療をしていると上の前歯が小さいことを目にすることがあります。
特によくあるのが、上の真ん中の歯のとなり、上の2番と呼ばれたり、上顎側切歯と呼ばれる歯に見られたりします。
ヒトは進化の過程で、その食生活から顎が小さくなったりして親知らずがきちんと生えるスペースがなくなり横を向いて生えたりします。
また、不要な親知らずは小さくなったりします。
最近では親知らずだけではなく、その手前の歯である第二大臼歯も小さくなることがあります。
前歯では、真ん中の上顎中切歯は小さくなることは少ないですが、その隣の上顎側切歯は小さくなることがあります。
このように小さくなった歯のことを、矮小歯(わいしょうし)とよび、歯の退化形とよんだりもします。
その退化が極端な場合、もともと生えないという欠損状態になります。
この側切歯のもと(歯胚)ができるのが、まだ胎児でお腹の中にいる時の5.5ヶ月ごろで、石灰化が始まるのが生後3〜12ヶ月ごろと言われているので、物心がついてから何かをしたから小さくなったということはありません。
生まれ持って、歯が小さいのであえて治療をする必要はないのですが、どうしても見た目が気になるといった場合はラミネートベニアと呼ばれる歯を大きく見せる処置や、隙間が気になる場合は矯正治療を選択したりもできます。
矮小歯は骨に埋まっている歯の根の部分も小さいので、隣の歯を失ってしまった時にブリッジの支えとして力をかけにくいので隣の歯を失わないように大切にすることが必要になってきます。
図1 退化していく上顎側切歯(上の2番)
左が本来の側切歯の形で 右にいくほど樽のような形で小さくなっている
まとめ
上顎の前歯(真ん中のとなりの歯)はある程度の割合で小さい方がいます。
これも個性の一つとしてそんなに気にしなくても良いとは思いますが、気になることがある場合歯医者さんで相談してみることはお勧めです。
この記事を書いたのは
江坂パークサイド歯科 歯科医師・院長の木村 圭(きむら けい)です。
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