上顎中切歯(上の前歯)の1本の補綴治療(かぶせもの治療)について|江坂パークサイド歯科|江坂駅の歯科・歯医者

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上顎中切歯(上の前歯)の1本の補綴治療(かぶせもの治療)について|江坂パークサイド歯科|江坂駅の歯科・歯医者

上顎中切歯(上の前歯)の1本の補綴治療(かぶせもの治療)について

こんにちは。江坂パークサイド歯科 の歯科医師・院長の木村圭 です。

 

大きなむし歯や外傷や強いコンプレックスなどで、上の前歯1本だけの被せ物の治療をすることがあります。

 

その際、難しい治療になりやすく時間と回数をかけさせてもらうことが多いです。

しっかりと仮歯で何度も修正させてもらった後に最終のかぶせに移行すると、すごく満足や感動をしてもらえることが多いやりがいの高い治療でもあります。

今回は前歯1本だけの治療について歯医者さんがどういうことを考えているのかをお伝えできたらと思います。

目次

  • 視点1  どうやって日常生活で自然に見せるか
  • 視点2 どうやって左右対称に見せるか
  • 視点3 なぜその1本だけを治療しなくてはいけないのか
  • まとめ       

視点1 どうやって日常生活で自然に見せるか

大切なことは、「日常生活において」です。

歯を気にしている時は、鏡の前で手でくちびるを持ち上げたり、ものすごく近くでじっと他の人が普段見ない角度でみたりしていませんか。

普段誰かと話す時は1メートル前後の距離があり、くちびるも不自然に指でめくりあげません。

あくまでも日常生活での見え方が最も大切です。

治療をするときは、これから「前歯を見ますよ」と言わずに世間話などをして普段の喋り方を観察します。

「普段通りに話してください」と言っても、写真撮影の時に自然に笑ってくださいと言われるのと同じくらい難しいのでそーっと観察をしています。

そしてどこまできれいに見せたらいいのかを考えます。

 

最近、「トップガンマーベリック」に主演しているトム・クルーズは前歯の真ん中が大きくずれています。

映画の大画面で見ても気がついている方はどれくらいいるでしょうか?

僕も歯科技工士さんに教えてもらうまでは気がつきませんでした。

知っていても、映画館で見ると前歯の真ん中がずれていることは全く気になりません。

 

視点2 どうやって左右対称に見せるか

上の真ん中の前歯1本だけの治療がどうして難しいのでしょうか?

ヒトの歯は28本ほどありますが、同じ形の歯が目立つ場所で「隣あう」のは上の真ん中の前歯(上顎中切歯)しかありません。

下の真ん中の歯は、多くの場合上の歯に隠れてしまうのであまり目立ちません。

そのためには、「日常生活において」左右対称に「見える」ことが大切です。

 

1本だけ治療する場合、右と左の上の前歯の入れれるスペースが均等ではないことがほとんどです。

そのために、見た目の錯覚や色の錯覚、場合によっては下の歯や隣の歯を微調整して「同じ形の前歯を作る」のではなく、「同じ見た目の前歯」を作らないといけません。

同じ色・形のものを作っても、同じように自然に見えないことが多いので、実際にこれでもかと思って完璧に作ったものを微調整を繰り返していくことが大切になります。

経験が出てくると、ある程度完成の予想ができますが、1発で完璧に合わせることができることは少ないです。

 

視点3 なぜその1本だけを治療しなくてはいけないか

そもそもなぜその上の前歯1本だけを治療をしなくてはいけなくなったのでしょうか?

 

上の前歯を1本だけを治療をしなくてはいけない理由には少なくとも以下のようなものがあります。

  • たまたま運悪くその歯だけをぶつけて欠けさせてしまった
  • 歯並びが悪くてその歯だけが磨けない部位があって大きなむし歯にしてしまった
  • 隣の歯(上顎側切歯)が内側にあって、磨けずに歯周病やむし歯になってしまった
  • 八重歯があり前歯が押されて歯並びが悪かった
  • 下の歯が外側(唇側)に出ていて いつも上の前歯が外に押されていた
  • 下の歯が上(鼻側)に出ていて いつも上の前歯が外に押されていた

 

そもそもの原因を把握して、解決しないと決して見た目的にも、長持ちできる歯も作ることができません。

しっかりとその原因を特定してアプローチしていくことが大切です。

 

また、どうしても上の前歯を外に出さないといけない場合や大きく作らないといけない場合は、形の錯覚や色の錯覚を多用して、壊れない・磨けて長持ちする歯を作りあげます。

 

 

まとめ

上の真ん中の前歯1本だけの治療は特にいろいろなことを考えないと満足してもらえる歯を作ることが難しいです。

いろいろなテクニックを使うと、今まで諦めていた見た目を大きく改善することもできます。

少しでも、気になった方は歯医者さんで相談してみて下さい。

 

この記事を書いたのは

江坂パークサイド歯科  歯科医師・院長の木村 圭(きむら けい)です。

江坂駅近く(徒歩2分)、江坂公園のとなり(江坂公園前)、大きな時計の看板が目印です。

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